2006年07月19日

森の生活(1)

もう7-8年前の年の瀬に、ヘンリー・D・ソローの文庫本『森の生活―ウォールデン』が書店に平積みになっていたのを見かけました。学生時代、この本が課題になったときに、担当の助教授に「こんなつまらない本のレポートなど書けません!」と投げ出した、私にとっていわくつきの本です(ごめん、先生!)。(^-^;; そして数年ぶりに再会して、怖いもの見たさで手に取ってみたら、これがなんと、おもしろい、おもしろい!!

森の生活―ウォールデンどうも改訳版のようです(宝島社文庫 真崎義博訳)。訳によってこんなに違うとは驚きでした。改訳版は躍動的で臨場感があり、30歳そこそこのソローの生きいきとした若さが感じられました。450ページもある本(新装版ではもっとページ数が増えた模様)なので、学生時代の罪滅ぼしに、遅ればせながら冬休みの「課題」にしようと買いました。年末年始、朝から晩まで、ゆっくりと読みふけり、シンプルライフのバイブルのようなこの本こそ、私のテーマだと実感したものです。

昔、自分で投げ出したこの本を、当時会社にアルバイトに来ていた学生達にも勧めまくり(爆)、その中のひとりは非常に感銘を受けて、卒業旅行に本の舞台になったウォールデン湖まで行ったほど!

この本は、著者のヘンリー・D・ソローが30歳になる頃、街の生活を離れ、2年2ヶ月をウォールデン湖のほとりで過ごした記録です。その中にこんな一文があります。

この地球上で自分を養っていくということは、シンプルに賢く生きさえすれば、ちっとも辛いことではなく、むしろ娯楽なのだということを悟った。(P.97)

ぼくが森へ行ったのは思慮深く生活して人生の本質的な事実とだけ面と向かい合いたかったし、死ぬときになって自分は生きていなかったなどと思いたくなかったからだ。生活といえない人生など生きたくなかった。生きるということはそれほど大事なことなのだ。(P.124)

ここにを読んで、ガツンと心に響きました。「死ぬときになって自分は生きていなかったなどと思いたくなかったからだ」、なーんて、私には英語でも日本語でも、思いつかないフレーズでした。思わずジンときて涙が出ました。

これがシンプルライフのきっかけとなった私、これからこのカテゴリで何度か『森の生活』を取り上げていきたいと思います。


※注:この本は古典なのでいろんな訳がありますが、私が絶賛するのは宝島社文庫のもの。他の出版社のものも秀逸かもしれませんが、過去の経験から・・・ハッキリ断言できません。(^-^;;
posted by AGI at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | シンプルライフ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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