
私が5才か6才ぐらいの時だったと思うのだけど、豪快な叔父が「これ、食べてみろ!」と差し出したのは、炊きたてのご飯を丼に盛って、真ん中に穴を開けたところにバターを埋め、そこに醤油を少し垂らしたものでした。
おそらくこれが、私の初めての「バター醤油体験」です(笑)。
このシーンをなぜよく覚えているかというと、それを見た母が、叔父に「子供にそんなこと教えちゃダメでしょ!」と、強くいっていたから。
でも、子供って、ダメと言われるものに、魅力を感じますよね(笑)。
そのバター醤油は、以来、私の禁断の食になりました。(^-^;;
加熱されるバターの香りに触れる時、叔父のことを想い出します。食べたときの香りや食感…、美味しそうに食べる私を見ていた叔父が目を細め、嬉しそうにしていた懐かしい思い出です。
さて、今日はバターを原料とした「ギー」の作り方のご紹介です。オフィシャルサイトでは以前紹介したのだけど、こちらのブログにも書いておきます。
ヨーガを学んでアーユルヴェーダの食に親しむようになって、無塩バターから、ギーをよく作ります。最近は健康オイルブームで、時々ギーも取り上げられることが多くなりました。
インド古来の伝統医学であるアーユルヴェーダでは、ギーは神聖かつ薬にもなるオイルと、珍重されています。肌荒れ改善、消化力UP、便秘予防、活力増進、デトックス、記憶力改善、火傷や怪我にも使われるほどです。日本で私たちが健康のために使う場合は、食事の際に意識して摂取するだけで十分かと思います。
インドでギーを作る場合、温めたミルクにヨーグルトの種を加え、まずはヨーグルトを作ります。それをバターとバターミルクに分けて、バターの方からギーを作ります。
日本では、市販されている無塩バター(お菓子などに使う食塩不使用バター)を精製して作ることができます。以下に作り方を掲載します。
材料:無塩バター250g
●必要な器材:小鍋(底が黒くないものや、ステンレスがベスト)
●クッキングペーパーまたはガーゼ、小さめのざる
(最後にギーを濾す時に使います)
●ギーを保存するビン
(ジャムの瓶など、小ぶりで、ある程度口が広いものが良いです)
●カレー用のスプーン(ギーのクリームを取り除く時に使います)

(1)無塩バターをいくつかに切り分けて鍋に入れて弱火にかける。鍋の種類やバターの量にもよりますが、最初は弱火の方が安全です。火が強すぎると、鍋の種類によっては融けたバターがはねることがありますので、気を付けて。

(2)バターが融けてくると、写真のように白いクリームの泡が表面にたくさん浮き上がるので、あくを取る要領で、スプーンで丁寧に取り除く。この時に、決してギーをかきまぜないでくださいね。

(3)クリームを取り除いてしばらくすると、写真のような透明な泡がたくさん出てくる。このあたりが、そろそろ出来上がりのサイン。

(4)上の(3)の状態になったら、時々鍋を傾けて鍋底を覗いてみます。写真のように、少し焦げがついてきたら、出来上がり。火を消して、そのままギーが冷えるのを待ちます。
(5)こちらが火を止めて冷めた状態のギー。

(6)冷めたら、小ビンの上に小ざるを乗せ、ペーパーかガーゼを敷いて、ギーをそっと濾す。これで、残っていたクリームや焦げた部分も取り除けます。出来上がったギーは、トップの写真の通り。綺麗な澄み切ったオイルの出来上がりです。このまま油としても使えますが、保存は冷蔵庫へ。

(7)こちらが冷蔵庫で冷えた状態のもの。バターのようにナイフで取って使います。味はクセのないバターといったところでしょうか。食感はバターに比べ、最初はザラっとした感じがしますが、スーッと融けるのが早いです。

あくをとったり、水分の蒸発などで、出来上がりはバターの状態より10%ぐらい目減りします。
普段は、ご飯を炒める時や、野菜炒めなどのほか、お菓子作りやパンに塗ったりと、何かと重宝します。料理に使うと、バターよりも軽く仕上がります。とくに、焼き立てのナンに塗った時のおいしさといったら、この上ありませんでした。フライパンで焼けるナンの粉は、スーパーで売っていますので、ぜひみなさんにもお勧めです!
効果のほどは人それぞれですが、便秘が改善したり、肌荒れが治ったりという嬉しい報告が多いです。デトックス作用もあるギーを摂取すると、一時的にお腹が下ることもありますが、デトックスされると自然と収まります。
※ギーは健康に良いと言っても、原料はバターです。過剰摂取はしないよう、上手にお料理に取りいれてくださいね。摂取については、自己責任でお願いします。